• テキストサイズ

<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第26章 誘い文句 ― 姫&信玄 ―


口付けなら後にして。

そんな風に言ったら、貴方はどう出るかしら?



「待って、口付けなら後にして」

言ってみたわ、さぁ、貴方はどう出る?

「おいおい、舞は機嫌が悪いのかい?」

わかっていたけれど、やっぱり大人な態度。

「悪くないです、でもいつもすぐ口付けされるから、たまには後に、と思いまして」

本当はすぐにでもして欲しいのだけれど。

大人の余裕有る振りを…貴方の真似をしてみたいの。

「そうか…じゃあ、口付けは後にするか」

自分で言って首を絞めてる。

本当は大好きな貴方から口付け、今すぐして欲しい。

何で、後で、なんて、言ってしまったのだろう。

「舞」

呼ばれて顔を上げると、すぐ目の前に愛しい信玄様の顔。

ちゅっ。
/ 944ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp