• テキストサイズ

<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第34章 だんらん ― 女中頭三姉妹 ―


「餅菓子、ねぇ…」

三姉妹は新作の菓子を口にした。

「あら、まぁ」

三人で同じ声をあげる。

出てきたのは大福だが、中の餡の中に、あんずが入っていた。

餡の甘さを、包まれたあんずの酸味が中和しているのだ。

「これはなかなか…美味しいわねぇ」

「そうですか?良かった。じゃあこれも売りに出そう」

「これは葉月さんが考えたの?」

梅が聞くと、葉月は満面の笑みでそうだ、と答えた。

その笑みを見て、松と梅は三成が望んだという事に納得した。

「あらあら、あんな可愛らしい笑顔を見たら、三成様もきっと一目惚れでしょう?」

「確かに一目惚れらしいのよね、三成様」

竹が二人の事を話し、仕舞いにはせっかくだから、と夜着姿が色っぽかった葉月を三成に見せ、三成が葉月を自分の物にするようけしかけたと話す。

「さ、さすが竹ねえさん…」

梅が驚いて竹の行動に感心する。

「ふうん、葉月さんはそんなに夜着姿がいろっぽかったの?」

と、松。
/ 944ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp