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JOGIOショート

第4章 花降る土曜日/片桐


おれは、女性名のまえに跪いた。菓子を待って口を開ける。
既に贖いが詳細に決定してしまっているおれにとって、赦しなど必要もないが、ビスケットの刺さったチョコレートの一粒くらい、食べてやっても吝かではない。


「……あとはおまえが食べろ」
「わたしがあなたにチョコをあげたいんだって、いったでしょ。これはアンジェロのチョコだわ」

「関係ねえ」

おまえにほしいものや、すきなものがあれば、おれはおれでいられるんだからな。
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