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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第5章 私立リアリン学園!序章





私立リアリン学園!序章



~始まり~





「お帰りなさいませ、ご主人様♪」



合言葉のように繰り返される、このセリフ。

そう、私は、メイド♪

ここは、メイドカフェ。

私のバイト先。

その名も、『メイドカフェ☆モエ~ル』

………と、ネーミングはすごいけど、萌え萌え重視というよりは、どちらかというと普通のカフェにメイド風の店員がいる、という感じ。

人通りの少ない路地にひっそりと佇む、中堅なメイドカフェ。

高校生の時、友達に誘われて、制服のかわいさにつられて始めたバイト。

辞めようと思った時も、何度かあったけど。

なんとなく、ズルズルと続けてきた。



たくさんの店がひしめき合う、賑やかな歓楽街。

昼夜問わず、街はいつも活気に溢れ、人々の表情も生き生きとして、明るくエネルギッシュだ。

ここは、昔から変わらない。ずっと見てきた景色。

この街で生まれ育ってきた。

私のありふれた日常が、ここにはある。

そう。きっと、ずっとここにいるだろうし、何も変わらない―――。



私の将来の夢は、学校の先生で。

これは、小さい頃から、ずっと変わっていない。

一生懸命、勉強して。

そこそこ、いい大学に合格して。

成績もずっと良くて。

教育実習も、なんなくこなして。

教員免許も取って。

大学卒業したら、晴れて先生に♪

今年、三月に大学卒業と同時に、このバイトも卒業だあ!



………と、思ってたのに。



それなのに。



現実は厳しかった。



卒業して、早、三ヶ月。

私は、今だにここにいる―――。







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