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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第4章 ピアノレッスン~シド~




~想い~



「調子狂う」



「え?」



シャツを羽織りながら、シドが呟く。



「こんなトコでヤルとか………お前、それでいいのかよ?」



「私は………シドとなら、どこでも………かまわないよ」



胸元のリボンを結びながら、はにかんで答える。



「この部屋のせいか?前も………なんでか、おかしな気分になっちまう」



シドは、ガリガリと頭を掻きながら、首を傾げている。



―――それは、ね。



シドに本当のことを話すのは、もう少し後にしよう。

たまには、私の方が優位に立つのも、悪くないよね―――。





私を引き寄せ、抱きしめると、頭のてっぺんにキスをする。



「次は、ベッドで抱く………なあ、今から、部屋行くか?」



「………っ、今からって!」



驚いてシドを見上げる。



「冗談だ」



いつもの皮肉めいた顔つきで笑うシド。



「もう!」



頬を膨らませて、顔をしかめて見せる。





―――やっぱり、シドには、かなわないのかも。



そんなことを思いながら。

シドの腕の中で、幸せをかみしめていた―――。








≪ピアノレッスン 完≫


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