第25章 私立リアリン学園!~ルイ~ 情熱編
ルイ 情熱編<R18>
~待ち合わせ~
ルイを好きだと自覚してからは、頭の中がルイでいっぱいだ。
どうしようもないほどルイばかりで、他のことは、何も考えられない。
恋に落ちるって、こういうことなんだね―――。
あの時、音楽室で。
気持ちが通じ合っていると感じたのは、勘違いではないと思うけど。
もちろん、私とルイは教師と生徒。
恋人同士になれるわけがない。
これ以上の進展を期待しちゃいけないよね。
せつないなあ。
………なんて、浸ってばかりだよ。
今日は、2年1組での授業がない。
それは、良かったのか悪かったのか。
顔を見たら、きっと、普段どおりでは、いられない。
ルイの前で平常心で授業なんて、できそうにない。
それでも、やっぱり、逢いたい―――。
キンコンカンコン~ ♪
チャイムが鳴ると、途端にワッと学園全体が騒がしくなる。
生徒達は、明るく笑い合ったり、伸びをしたり。
もちろん、私だって休み時間の方が気楽。