第21章 私立リアリン学園!7時間目~カイン~
私立リアリン学園!7時間目~カイン~
~二年一組 カイン=ロッシュ~
合宿所での二日目の朝。
朝食を食べ終えて、全員で後片付けをしているとこだ。
相変わらずサッカー部員達は、騒々しくて。
私が洗ったお皿を拭いて、食器棚に片付けてくれているのだけど………。
振り返って食器棚を見る。
大小さまざまのお皿は乱雑に積み重ねられ、無理矢理棚に押し込められている。
気づいた時には、もうどうにもならない状態だった。
………はあ。
今更、大きさごとに入れてねって言っても、無理そうだよね。
後で整頓するの、大変そうだなあ。
とにかく、狭い台所なのに人口密度高すぎなんだよね。
あ、でもそろそろ片付けも終わるかな。
辺りを見回して皆の様子を伺う。
「マイン先生、そちらの片付けは終わりそうですか」
同じタイミングで、アルバートが台所の入口から顔を出す。
「うん、もうほとんど終わってるよ」
なので、即答。
「では、生徒会役員は十五分後、食堂に集合とします」
アルバートが言うと、続けてカインが声を上げる。
「おい、後は俺らがやるから、サッカー部は練習行く準備しろ!」
「おーーっす!!!」
サッカー部員達は、元気よく返事をすると、ドカドカと台所を後にする。
ふう………やっと、いなくなったよ。
安堵のため息をつくと。
「おい。これ、拭けば終わりか?」
カインが、私の横で布巾を手にお皿を拭き始める。