第13章 私立リアリン学園！３時間目～クロード～

私立リアリン学園！３時間目～クロード～



～主任　被服専科　クロード＝ブラック～





ここは、職員室。

今は授業の空き時間で、次の授業の準備をしているところ。

日にもよるけど、大体、一日に一時間は空きがある。

職員室には、数人の先生がいて、やはり私と同じように授業の予習や、小テストの採点をしている。

ゼミで教えている時も、よくこうして空き時間に勉強してたけど。

先生も毎日が勉強だ。



真新しい微分積分の教科書は、すでに書き込みでいっぱいになっている。

えっと、まず、この式を計算して………。

いや、その前に、分解してしっかりと式を分けることが大事かな。

その方が、間違いが少ないよね。

より良い教え方を常に考えていく。

自分で解くのは、できるけど。

わかりやすく人に教えるって、ほんと難しい。

苦手な人にとっては、公式って呪文みたいに感じちゃうもんね。

でも、取っかかりが掴めるとスルッといくんだ。

だから、うまく導いていけるといいんだけど………。

休憩しようかなと思ったけど。

いやいや、貴重な空き時間。

もう少し頑張ろう！