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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第11章 私立リアリン学園!2時間目~ノア~





私立リアリン学園!2時間目~ノア~



~二年一組 ノア=レオンハート~





「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方がた、めざましきものにおとしめ嫉みたまふ………」



ここは、二年一組の教室。

ただ今、古典の授業中。

今日から紫式部の源氏物語を始める。

この学園には、様々な国出身の生徒がいるので、歴史や語学は選択科目となっているけれど、日本の古典は例外で、必修科目となっている。

古典は、私の専門教科。

初日にジル教頭に言われたように、全学年、全教科担当なので、古典以外を教える時間の方が圧倒的に多い。

なので、数少ない古典の授業は、ついつい、張りきってしまう。



この二年一組でも何度か授業をしているけれど、古典は今日が初日だ。

私は、少し緊張しながらも、教科書に沿って朗読をしている。

皆、静かに聞いているけれど。

ここにいる生徒の何人が、心から耳を傾けているだろう………。

私にとっては、ワクワクする古典だけど、退屈に感じられる生徒も多いだろうな。



そんな中―――。



チラリと。

私は、一番後ろの窓側の席に目を向ける。

そこには、机に突っ伏して寝ている生徒がいる―――。



ノア=レオンハート。



ま、彼だけでなく、他の生徒も眠そうなんだけど、ね………。

午後のこの時間は、私でさえあくびが出そうになるくらい、穏やかで。

窓から降り注ぐ日差しは、日に日に和らいではいるけど、まだまだ暑くて。

そんな中、大きな背中を丸めて眠っているノアのこの姿は、今日に限ったことではない。

ノアが起きてる時を見たことが、あっただろうか………?



いや、ない。

いつだって、ノアは寝ているばかりで。

そういえば、まともに顔を見たこともないかも―――。







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