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死の道へ

第5章 「すれ違い」


俺は、太陽の光で目を覚ました。

昨日は、大変だった。

俺は、歯を食いしばった。

死神が……闇璃だなんて……。

好きな人を殺さないといけなくなってしまった。

……クソッ。

身体中……痛いんだけど……。

でも、学校だから行かないと……。

俺は、リビングに向かった。

……今日から恐らく彼女は、俺の家に訪ねて来ないだろう。

朝食は、簡単な奴しかできないな。

俺は、仕方なく、ラーメンにした。

朝から、ラーメンはきつかった。

俺の予想通りに、俺が出発する時間まで彼女は、現れなかった。

……そうだよな、今は……。

敵同士なのだから。

俺は、家を出た。

いつも通りの登校……。

だが、闇璃がいないと寂しさを覚える。

いつの間にか一緒に、登校してたもんな。

思わず、そう考えてしまった。

俺は、足を止めた。

その理由は……。

「あぁ。おはようございます。瀞哉さん。どうしたのですか?…警戒してるのですか?」

そう彼女が、立っていたのだ。

それも……無表情で……。

今は、人間のようだから戦うわけではないみたいだ。

それも、私服だった。

黒のTシャツ、赤く長いジャケット、紫のスカート。

黒いタイツを履いて、赤のヒールを履いていた。

やっぱり、彼女は学校にはいかないみたいだ……。

そう思った。

でも、何故……彼女がここにいるんだ?

闇璃は、挨拶をしてきたので、とりあえずこっちも、挨拶をした方がいいのかな……。

「…おはよう、闇璃…。」

俺は、それだけを言って、彼女の横をすり抜けた。

その時……。

『…気をつけてくださいね?油断してると…。私に、殺されてしまいますよ?』

死神の能力を使った。

紫の文字が、宙に漂った。

それは、一瞬の出来事だった。

闇璃は、それだけを伝えて、俺とは逆の方向に歩き始めた。

俺は、振り向かずにまた、歩き始めた。

~学校~

俺は、自分の席に座った。

俺は、溜息を出して顔を伏せた……。

すると……。

「瀞哉!!」

拓弥が、俺の後ろから驚かせた。

俺は、振り向いた。

「なんだよ?」

明らかに、俺は不機嫌な声を出したと思う。

拓弥は、驚いていた。
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