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死の道へ

第4章 「狂い」


そうしたら、皆は報われるだろう……。

俺は、死神に睨みつけた。

死神が襲い掛かってくる。

いつも以上のスピードだ。

だが、俺も負けられない。

大鎌を全て防ぐ。

この事には、死神は驚いていたみたいだ。

『ほう、面白い。』

『まだだっ!!俺は、負けられない!!』

俺は、死神の大鎌を振り上げた。

流石に、死神の手から大鎌が離れなかった。

俺は、死神に連続で斬りかかる。

死神は、それを全て防ぐが、焦っているように見えた。

その時、剣が光った。

キーンッ!

俺は、そのタイミングで大鎌を左に振り払う。

死神は、大きくよろけた。

今だ!

俺は、死神のフードを掴み下ろす。

その時、俺の動きが止まった。

勿論、死神もだ……。

俺は、息を呑む。

その理由は……。

『っ!?…な…。なんで…。あ、闇璃が…。』

『…。っ…。』

彼女は、何も言わずに、俺を見つめていた。

死神が……闇璃だと言うのか……?

信じられない……なんで……。

もし、これが夢なら、今すぐ覚めてほしい。

そう願った。

だけど、これは立派な現実だ……。

『死神が…闇璃だなんて…。嘘だ、ろ?』

俺は、驚きを隠せなかった。

それに、対して彼女は……。

『瀞哉さん。これは、本当の事ですよ?私が、最後の生き残り死神ですよ?』

そう冷静に話していた。

それも、無表情で……。

彼女は、事実だけを話している。

闇璃が……そんな……。

じゃ、今までの犠牲者は……闇璃が殺したのか?

父さんも母さんも……闇璃によって……。

俺は、強く剣を握りしめた。

俺は、彼女を殺せるのか?

……。

すると……彼女は、大鎌を構えた。

『どうしたのですか?瀞哉さん?我…いや…。私は、貴方を殺せます。私の大切な家族…。お母さん、お父さん。そして、お婆ちゃんの仇を…。』

今まで見たことのない、彼女の冷たい視線。

俺は、ここで疑問に思った。

両親は、闇璃が生まれた同時に死んだのは……わかる。

それは、天使の誰かによって殺されたのだと……。

だけど、祖母が殺されたのは……ほぼ最近だぞ?

天使は、俺……1人だぞ?

おかしくないか……?
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