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空回り【銀魂】

第20章 繋がる想い


そしてその日はついにやって来た

『お待たせ!!』

「いいのよ、じゃあ行きましょ」

「銀ちゃんたちとは神社で待ち合わせしてるアル」

『そうなんだ!』


約束通り家まで迎えに来てくれた妙ちゃんと神楽ちゃんと並んで神社へ行く道を歩いた

「もう引っ越しの準備は大丈夫なの?」

『うん、ほとんどまとめ終わってるし、明日の朝一番の電車には乗る予定なの…』

「そう…」

妙ちゃんはその後何も言わなかった

ただ悲しそうな顔で地面を見ながら歩いていた

『でも、今日誘ってくれてすごく嬉しかった!…みんなとはもう会えないと思ってたから』

「何言ってるネ!私たちは最後の最後まで桜と一緒にいるアル!」

『…ありがとう神楽ちゃん!



あ、でも明日神楽ちゃん追試だよね』

「気にすんなヨ。ネバーギブアップネッ!」


『いや意味わかんないから!!ていうか一番気にするの神楽ちゃんだから!!!』

「私にとっては追試より桜のほうが大事アル」

神楽ちゃんの何気ない言葉が嬉しくて私はニット帽を深くかぶった


「何照れてるアルか」

『照れてないっ』

「照れてるじゃない…ねぇ?神楽ちゃん」

『照れてませんー!!』




例え離ればなれになったって



この絆はずっと変わらない。



わかってる…




「あっ!みんないるアルヨ!!」

「お待たせしました」


「おぅ、やっと来たか…ったく年取るとなぁ長時間外にいんのが辛くなんだよ」

「先生おっさんみたいな言い方ですね」

「そりゃおっさんにもなるわ!クリスマスといい正月といいそこらじゅうリア充ばっかでよ」

「アハハハ」


わかってるけど…



「よぉ、吉野」

『!…沖田…』



やっぱり寂しいな。
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