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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第8章 トラストミー




~轟side~

轟「3人で、守るぞ」


緑谷が飛び出し
俺と寧々は炎で応戦する



飯田…あいつの兄貴がやられてから
あいつのことが気になった


恨みつらみで動くやつの顔なら
よく知っていたから





以前のままの俺だったら、職場体験に親父の事務所を選ぶことなんて考えられなかった
許したわけでもないし、許すつもりもない
ただ、奴がNo.2と言われている事実を
この目と体で体験し、受け入れるためだった



簡単なことだったんだ、全部

寧々と緑谷が教えてくれたんだ





緑谷が切られそうになるのをギリギリで回避する
飯田の苦しそうな声が後ろから聞こえた


「やめてくれ…


もう…僕は…」




寧々が氷柱を産み出しながら叫ぶ

『やめて欲しいなら、立ってよ!』



俺も叫ぶ

「なりてぇもんちゃんと見ろ!」









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~寧々side〜


目を覚ますと病室だった



『ん…』

身体が半分になったみたい…
右手を動かして上に持ち上げる


ピキピキ!と腕を覆うように氷が生まれた


『きゃ!!!』


驚いて声が出る

「大丈夫か?!」

焦凍の声がしたので起き上がると、
ベッドの隣に焦凍が不安そうな顔で座っていた


『しょう…と…』


そうだ、思い出した

あの後ヒーロー殺しを倒して…拘束して…


その後…


『こわ…かった…』

ポロポロと涙が落ちてくる。
再び動き出したヒーロー殺しの圧にやられて気絶したんだった…




「大丈夫、大丈夫だ…」
焦凍が優しく抱きしめてくれた、とても暖かくて
ホッと溜息をつくと、腕の氷も溶けていく



緑谷くんと飯田くんは、何も言わず部屋から出ていった




何分ぐらいそうしていただろうか
やっと涙も収まり、焦凍の顔を見つめる



「無茶しやがる」


『ごめん…』

「絶対、使わないんじゃなかったのか?

個性」


『うん、そのつもりだった…
でもあの時、焦凍の事を見つけた時
絶対失いたくないって思って


そしたら体が勝手に』





「…ありがとな」



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