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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第7章 リーブミー




朝、学校に行く道すがら、電車の中
学校の門の前


「勝利の女神さん!」
「女神ちゃーん」
「口付寧々さん、結局どちらにされたんですか?」
「どうして物間寧人さんと一緒にご登校なんですか?」

ニュースで私を見た人と、メディアの人から質問攻め

『すみません…』
(何も答えられないよぉ)

お兄ちゃんは「寧々は僕のもの」とかテレビに向かって言おうとするものだから
手で口を塞いで引きずって学校まで来た


だから教室に着いた時は


『つ…つかれたぁ…』

ドサリと机に伏してしまう

「お疲れだねぇ…」
ゆきちゃんが肩をもんで同情してくれる
「思ったより大事になったね」
さきちゃんも頭を撫でてくれる


『もーどっちにしましたか?って100回くらい聞かれたかも…
どっちもこっちも、まだ何もないよぉ』

半泣きで訴えていると、
「口付ー、居るか?」
担任の先生から呼び出しを受け、廊下に出る



少し人気の少ないところまで来たところで先生が口を開く

「実は、寧々に色んな事務所からスカウトメールがきていたから、まとめておいた
普通科の生徒にはなかなかない事だぞ!よかったな!」

先生がプリントを渡してくる

『え、これ全部ですか?』

その枚数、ざっと30枚
1枚50件くらいの事務所名が書いてあるから…

「ああ、全部で1480件スカウト来てたぞ」


『わ、わ、わたし没個性も没個性!なんにも出来ないですよ!』


「いや、ヒーロー事務所もあるけど、主に芸能事務所がおおかった!」
グッと親指を立てる担任


魂が抜ける感覚に襲われる


「せっかくこれだけのスカウトが来てるんだ、どうだ?ヒーロー科と同じように職場体験に行ってみないか?

うちのクラスだと心操にも何件かスカウトが来てたから、あいつも参加予定だ」



『でも…わたし…』

何も出来ない私が、焦凍と勝己くんの七光りで悪目立ちしているだけなのに…


「あのな、口付
お前は少し引っ込み思案がすぎる
与えられたチャンスは、しっかり活かしてみるといい

お前は自分が思うより、よく出来る子だぞ」



『…先生


ありがとうございます
あの

職場体験…私も行かせてください!』





そうして決まった職場体験だった


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