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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第6章 ハグミー



伸ばされた手は唇に優しく触れた

「この唇も」

もう一つの腕が腰に回される
「身体も」


私は獰猛なオオカミに睨まれている感覚に襲われた


捕食者と捕食されるもの

ニトロの香りが強くなる
体が熱くなって、くらくらする

勝己くんと鼻先が触れ合う


「拒まねぇなら、このまま食っちまうぞ」



喉がカラカラだ
頭がぼーっとする

『…かつ、きくん…』


声を絞りだす

このままキスされたら、自動的に勝己くんの個性は私にコピーされる
私はお兄ちゃんとちがって個性をコントロールできていない
あんな強大な力をコピーしてしまったら、制御できる自信はない


『…ダメなの』

潤んだ瞳でそう呟く寧々


「っつ…」


「やっぱり半分野郎がいいのかよ…」

そう苦しそうに言う爆豪
寧々を抱きしめたまま、首筋に顔を埋める



そして、首の付け根に
『んっ』

赤い赤い独占欲の跡

「かなり強めにつけた、何週間かは消えねーよ」


『な、なに…?』


「予約マーク、今回は失敗したが
これ消えるまでにお前に絶対オレを選ばせる」

「少なくとも、轟はこの跡の意味わかるだろーよ」



ピリッと痛い首筋を擦りながら寧々が言う

『勝己くんはなんで、私のこと気にかけてくれるの?』

「あ゛?」

『だって、お兄ちゃんにも勝ったし…なんでなのかなって』

「お前、分かってなくてここまで付いてきたのかよ」


『う…うん』


「マジかよ、天然記念物かよ」

呆れたように大きくため息を吐くと
爆豪は寧々の顔を両手で掴んで、爆豪の方を向かせる


『ふぇ!な、何?!』


「一回しか言わねーから
しっかり聞いとけよ!!!」

『は、はい』


爆豪の顔がみるみる赤くなっていく
ニトロの香りもより強くなる







「オレは、お前が好きだ
多分初めてあった時から

オレが守るから、オレの女(モン)になれ」














『へ…///////////』


ボン!と顔が赤くなる

「返事はソレが消えるまでにしろ」



ポスっと背中がベッドに付いて、爆豪に組み敷かれる


そして耳元で
「口説き殺すから覚悟しとけよ」




と囁かれ、体温はさらに上昇した










(私、どうなっちゃうの?)
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