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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第6章 ミツバ編(原作沿い)






敵勢を潰し、コンテナの上のスナイパー共を
叩き斬っていると、副長からの通信で


『蔵場を斬った。…総悟が。』


と伝えられた。
間に合ったようで、俺の判断が正しかったと
思い直してホッとした。

ボスを散らせた事で、ほかの攘夷志士も
逃げ出している。状況は落ち着いてきていた。

「澪!」

後ろから何故かパンチパーマの退に
声をかけられる。

「……退。」

この前ケンカしたっきりだ。
少しだけ声がうわずった。


「今から病院に行くんだ。
その、お姉さんが危篤状態らしくて。」


「そっか。みんな行くんだね。
俺も行っていいのかな。会ったことないけど」



「…当たり前だ。仲間だろ?
主とか、命令とか、関係ない。
みんな一緒で、仲間だ。

だから、澪の言う主の命令が絶対ってのは
やっぱり間違ってると思う。

勿論命令は大事だけど…
絶対ではないと思う。

だから、澪もゆっくりでいいから
忍者以外の事も考えてみたらどうかな。」



ケンカしてから、退なりに俺の事を
考えてくれていたみたいで、諭すように
退は言った。

命令は絶対じゃない…か。

その言葉を受け入れるには
俺の器が足りなかった。
長年柳生家で染み付いた絶対服従は
こべりついてまだまだ取れそうにない。


だが、退の真っ直ぐな眼を逸らすことはできず
俺は「分かった」と返したのだった。





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