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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第16章 ドライバー編(原作沿い)







あれから数日後、言われていた通り
小太郎はまんまと脱獄した。

そしてその1週間後、
俺は松平氏に呼び出された。

俺は多少の責任は問われたものの、
真選組の内情を知る者も多く、
お咎めは無しだった。





「神崎局長が戻ったぞー!」

「おおーッ!」



「神崎局長のご帰還だあああ!」




「「「「お帰りなさいませ!!!!」」」」


松平氏の所から帰り、車から降りると、
隊士の皆が1列に並び、俺に頭を下げる。


「ああ、その…ただいま。」


誰が始めたのかは分からないこの挨拶は
今では真選組恒例の物となっていた。



俺を半分神くらいとして崇め奉り、
俺の命令をもとに忠誠を誓う。

もし、反旗を翻す者がいれば、
即粛清される。

それが、今の真選組だ。



「………どうしてこうなったんだろう。」



隣の退に聞くが、退は何故か
メガネを掛けている。


「勿論、皆澪を慕っているんだ。
澪は素晴らしい局長だからね。

近藤元局長みたいにストーカーしないし
酒の席で脱がない。
それに土方元副長みたいに八つ当たりしない。
みんなそれに感動しているんだよ。」


その時、目の前に隊士が一人転がり込んだ。


「神崎局長!あ、あのお願いが…!」


「…おい、お前。
局長への頼みなら補佐官の俺を通して
もらわないと困る。
局長は長旅でお疲れなんだ。下がれ!!」


「そうだ!この無礼者!!」

「いいから下がれ!!」



な、長旅って…松平さんとターミナルに
行っただけなんだけどな……。

「し、しかしっ!わっ!わあああっ!!」

退の一言で、
その者は周りの者に引っ張られ、
奥に押し込められる。


「あ、ちょっと待ってよ退…。
ねぇ、お願いって何かな?」


「……澪…。君は優しいんだね。」


「局長………!」


その者を取り押さえている隊士が1度下がる。
俺は座り込んだ彼に合わせてしゃがんだ。

俺と視線を合わせると、彼の顔が赤くなる。
あれ?恋かな?なんつって。




「……えっと、難しいお願いは
聞けないけど…何?」


「あ、あ、あの……っ!」


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