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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第43章 魔王な部長の溺愛(現パロ・信長)




そうボソリと呟いて、織田部長は沢山の資料が並べられた棚へと向かい、目当てのものを手に取りながら、思考を巡らせる。

今日はせっかくの金曜日。


「……上司として、労いの意味を込めて食事にでも誘ってみるか」


『上司』という立場は便利である。
基本的に断る奴は居ない。特に魔王と恐れられている織田部長の誘いを断れる勇者(平社員)は皆無である。

織田部長は口角を上げたまま、資料室を後にし、自分のデスクへと戻って行った。


…………………………………………

………………



(この状況は一体……)


は半眼ジト目で織田部長を見つめる。

は今日も、次々と仕事を頼まれて残業していた。
そこまではいつも通りだった。違ったのは、やっと終わってこれから帰ろうと会社を出た所に織田部長が待ち構えていた事である。
しかも。


「遅い。この俺を待たせるとはいい度胸だな」


魔王の笑みでそう言われた。
いくら好きな人であっても、デビルスマイルはガクブルもので、の顔色は一気に悪くなった。


(じ、自分で勝手に決めて勝手に待っておいてその言い草っ?!私、何にも聞いてないのに――?!)


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