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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第40章 彼と彼女の攻防戦・終(現パロ・家康)




漫画とかでよくあるやつ。
朝目が覚めたら、隣に知らない男の人が、みたいな。まぁそれとは違って、私の場合、隣に居たのは知ってる男の人だった訳だけど。しかも隣というか、思いっきり抱き締められているんですけど。


(いやいやいや、ちょっと待って)


は顔を真っ赤にしながら、自分を腕の中に閉じ込めている男の顔をもう一度確認した。

先輩である家康の寝顔が見える。


(ちょっ!待って待って!本当に?!)


更にもう一度確認する。
やはり昨日一緒に飲みに行った、先輩である家康がいる。


(やばい!!何度見ても先輩なんですけど?!三度見四度見どころじゃないよ!!何度見ても徳川家康先輩だよっ?!!)


そう。は目覚めてから、既に十回以上確認しているが、何度確認してもそこにいるのは家康なのだ。


(え。ってことは、今私を抱き締めてるのって、先輩ってこと?)


当たり前である。


(しかも寝顔だよ?すぐそこに先輩の寝顔?!夢かな?これ夢??そうだよ、夢に違いない!!)


これは夢ではない。


(良かった。夢だと分かったら少し落ち着いた。まさかこんな幸せな夢が見れちゃうなんて……日頃の行いかな)


夢だと思い込むは、にこにこと幸せそうな笑みを浮かべて、家康の胸板に甘えるようにぐりぐりと頭を擦りつける。それからギュッと服の裾を掴んで、スンと匂いを嗅いだ。


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