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イケメン戦国 家康三成メイン書庫(記念小説等例外有)◆R18

第2章 意地悪な天使 〈石田三成〉




「貴女の困った顔が、もっと見たい……意地悪しても、いいですか?」


そう言って、熱っぽい眼をした三成が、をじりじりと壁際へ追い込んでいく。

一体何故、こんな事になったのか―――………


事の始まりは、今宵開かれた宴からだった。

信長を筆頭に、いつもの織田軍部将達が集められ、宴は愉しく賑やかに開かれていた。
たまたまの隣に三成が座り、お酒も美味しく、歓談していたが……

他の部将達の行動に、三成は妙な違和感を感じていた。
皆が皆、やたらとを構いに来るのだ。
隣に居ると、気にしていなくとも視界に入る。

そう、嫌でも目につくのだ。

三成の直属の上司である秀吉は、いつもの事ながら、の世話を焼きっぱなしで。
政宗は素面なのにも拘わらず、すぐにへ迫ろうとする。
光秀はの反応を酒の肴に虐め倒し、信長でさえも時折傍へ来いと呼びつけて、金平糖をの口に直接あーんしている。

三成が敬愛している家康など、「飲み過ぎなんじゃない?ほら、こっち。少し風に当たりに行くよ」と、
を宴会場から連れ出してしまう始末。

三成は、よく分からない自分の感情に、多少の苛立ちさえ感じていた。


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