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イケメン戦国 抗えない熱◆R18

第8章 その肆〈信長ルート/艶有〉




信長の言葉に、秀吉が苦渋の表情を浮かべながら唇を噛み、それ以上言い返せずにいると、が静かに口を開いた。


「秀吉さん、ちょっと降ろして貰えるかな?」

「……?」

「少し、信長様と二人で話がしたいの」

「なっ……それは……!」

「お願い、秀吉さん。……信長様、良いですか?」


今この場にを残したら、また信長に何をされるか分からない。
気が気じゃない秀吉の心配をよそに、はその温かな腕の中から降りて、信長を真っ直ぐに見つめる。

には気になる事があったのだ。

自分の気のせいかもしれない。
ただの杞憂かも……

そう思うが、冷たい信長の瞳にほんの一瞬、哀しげな色を見た気がして、それが何故か、無性に気になった。


の申し出に、信長は口角を上げて微笑を浮かべながら「……何を話すつもりか知らんが、いいだろう」と答える。


「。それなら、せめて俺も……」

「ううん、秀吉さんは仕事に戻って。私なら、大丈夫だから」

「……っ」

「秀吉、何も取って食ったりはせん。貴様は仕事に戻れ。……話が終わり次第、俺もすぐに戻る」

「………御意」


渋々そう返事をして、胸いっぱいに広がる嫌な予感に苛まれつつ、秀吉は天主から出て行った。

もう二度と、愛しいに触れられない……

そんな哀しい予感を、胸に抱いて。


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