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I cannot part with you

第3章 同居人・・・そして新しい自分の部屋


朝チェックアウトをした私は姉と駅で別れた



「じゃあ、何かあったら連絡するのよ?」



「はい。」



「いい子でね。」



「はい、お姉ちゃんも体に気をつけてね。」



「うん、ありがとう。じゃあ行ってくるね」




それぞれ新しい居場所へと向かって歩き出した




メールでもらった住所を頼りに新しいマンションへと辿り着いた私は建物を見上げ唖然とした



(うわぁ、おっきいマンション・・・・・すごいところに住んでる人だなぁ・・・)



正面の入り口に入るとオートロックの扉があり


文字盤に教えてもらった解除番号を入力して借りてくれていた鍵を挿した


自動でロックが開いて扉の中に足を踏み入れた



エントランスはまるで高級ホテルのような調度品が飾られていて


キラキラと眩しかった


そのままエレベーターに向かい15階を押す



15階で止まったエレベーターを出て部屋番号を探す



(えっと・・・1510・・・1510・・・・あ、ここだ)



再度鍵を取り出しドアの鍵を回して扉を開けると



少し広めの玄関に真っ直ぐの廊下


両サイドにはいくつかの扉があった


そのまま真っすぐ進んで扉を開けると


リビングだった


リビングダイニングの窓からは景色が一望出来て


おしゃれな家具が応接セットとして置かれていた



窓からの景色に見とれていると



背後から扉が開く音と同時に声がした



「やっと、来たのか?」


その声に振り向くと


そこには上半身裸で、寝起きなのかダルそうにしているガタイの良い男の人が立っていた


「きゃあああぁぁああぁぁぁああぁぁぁ!!!!!!!」



「元気だな・・・でもこっちは寝起きなんだもうちょっと静かにしろよ」



「ど・・・・・ど・・・どちら様ですか!?」



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