• テキストサイズ

I cannot part with you

第11章 近距離と遠距離


陽斗side


最近のるぅはよく喋る


俺がいない間の出来事を話してくれる


今日はどこに買い物に行ったとか


何が安かったとか


だけど学校の友だちの話が出てこない


前に優季に聞いたことがあるが


中学生の頃から人付き合いが苦手になったと言っていた


それはきっと対人恐怖症の原因でもあるのだろう


きっとあんまり有意義な学校生活を


送っていないのではないかと考えてしまう


それを本人に聞いてもまともな答えが返ってこないだろう


それなら本人が言うまで待つしか無い


幸いなことにるぅは俺に慣れてきてくれているようだ


お陰で生活もしやすい


優季との約束の彼女を守る事もし易い


彼女が傷付くことにならないようにしてあげたい


彼女がさっき言っていた



月と太陽の話に



どんな不安や悲しみをかかえているのかわからない


甘やかしだと言われればそうかもしれないが


それでも今の彼女には必要な事だと想っているから


彼女の笑顔が曇る事のないように願いを込めて



そんなことを考えながら俺は眠りについた
/ 375ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp