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I cannot part with you

第27章 ・・・・・嘘


陽斗side


社長が目星をつけた女秘書は合コンで俺の前に座った


顔を見るまで気が付かなかったが


前々から社内で色々と黒い噂が絶えない女だった


秘書課の中ではそこそこ古株だと言われている


黒木 由梨奈 資料によると俺より2歳年上の28歳


独身・・・・・・社内で不倫していると噂が絶えない


「意外ですね。黒木さんがこんな飲み会に参加するなんて。」


俺は無難に話しかけた、社長と仕事をする時に何度か


接点があったから初対面というわけではない


「あら?そうかしら、私より陽斗君の方が意外よ?合コンとか嫌いで社内で有名だものw」


彼女は女性特有の仕草で男を魅了しようとする


今までその仕草にどんなに男が騙されてきたのやら


「あぁ、今回は社長から言われたんですよ。お前もそろそろ身を固めるためにはそれなりの付き合いをしろって。」


「良い人がいるから参加しなかったんじゃないの?」


「いえ、仕事が恋人だったんで。ないですよ。」


「あら、勿体無いわねぇ。陽斗君くらい良い男だったら、女の子もほっとかないだろうにw」


「全然そんなことないですよ。」


そう言うと彼女は自然とボディタッチを繰り返す


肩や腕、触れられても違和感の無い場所ばかりを


そして2時間程食事をして2次会に行こうと話になったが


彼女がこっそり話しかけてきた


「ねぇ、二人っきりで飲み直さない?こっそり抜けだそう。」


みんなはワイワイ言いながら2次会の店へと向かった


俺はそれを見送ると彼女に答えた


「えぇ構いませんよ。俺も貴女と二人っきりで話がしたかったので。」


そう言うと彼女は勝ち誇ったように微笑んだ


彼女が俺を連れて来たのは都会の中心の様に建っていた


シティホテルだった


チェックインを済ませ部屋の鍵を受け取ると


俺の腕を引き部屋に向かった


部屋に入った彼女は俺に抱き着いてきた


「ねぇ・・・陽斗君。やっと二人っきりになれたわね。嬉しいわ。この日を待ってたのよ。」


「時間はまだたっぷりありますから、先にシャワーどうぞ。」


「えぇ、わかったわ。先に浴びてくる。」


そう言いながら俺の頬に手を滑らせながら


キスをしようとしてきた


俺はそれを手で制すると


彼女は不満そうな顔をした
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