第21章 守りたい
雅人side
校長室を出た俺は、真っ直ぐ校門に向かわず
3年のある教室に向かっていた
後から校長と瑠李ちゃんの担任が話しかけてくる
早川が一歩後ろで対応している
俺は目的の教室に付き、授業中で静まり返った教室の
ドアを開け、乱入した
授業中の先生に一言詫びを入れ教壇に立った
「このクラスに、飯島さんて居ますよね?」
俺のセリフを聞いた生徒たちは一斉に彼女を見た
「わ・・私が飯島です・・・。」
俺は無言でその女の前に行き囁いた
「わかってるんだよ?君が大野瑠李を男雇って拉致した事。証拠も全部揃ってる。君もあの三嶋と一緒でお馬鹿だね。証拠なんか残してさ。あぁ、まだ子供だからしょうがないのかな?だからってダメだよ?凄いのはあくまでも親であって、君じゃないんだから。残念だね。もう今着てる制服、明日には着る機会無くなるから。」
俺のどす黒い笑みに彼女は震えだした
「自分の権力でもないのに、我が物顔でお痛しちゃうから、ご両親巻き込んで、こんな事になるんだよ?明日から学校に来れなくなるし・・あぁ、生活が出来るか心配だね。いいの?こんな所で呑気に授業受けてても。」
「あなた・・一体誰なんですか!!??何でそんな事を私に!?」
「ごめんね。名乗るの忘れてたよ。俺は・・・大野瑠李の兄ですw妹を傷つける奴は誰だろうと容赦しないからね。」
それだけ言うと俺は彼女から離れた
ふと見ると彼女は俯きながら震えていた
さぁてと気が済んだし、瑠李ちゃんを迎えに行こうかな♪
鼻歌交じりに口笛を吹く俺を早川が言った
「あんまりやり過ぎると嫌われますよ?」
「大丈夫♪もう二度と彼女と関わることないからw」
職員の入り口ではハルと瑠李ちゃんが待っていた
「あれ?まだ居たの?先に帰ってて良かったのにw」
「三嶋の社長が今回の件無かった事にしてくれって。」
「はぁ?図々しい!」
「息子を辞めさせるから。るぅには継続して通って欲しいって。」
「へぇ~。お父さんは意外としっかりしてるんだねwう~ん。でもや~だ~♪」
そんな風にワザと拗ねてると
「この学校辞めないといけないなら、雅人さんとは一生喋りません。」
横に居た天使が鬼畜な発言をした