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I cannot part with you

第20章 深まる罠・・・・・そして真実


珍しく彼女が寝坊した


起きてきたのは7時を過ぎてからだった


「おはよう。よく眠れたか?」


そう声を掛けたが無言で俺を見ていた


「怒ってるのか?」


「・・・・・起きたらいないんだもん。」


「今日学校どうする?休むか?」


「もうすぐ夏休みだし・・。行くよ。」


「怖くないか?1人で大丈夫か?」


「うん。大丈夫。」


無理して笑顔を作る彼女に


俺は少しの不安を抱きつつ駅前でいつものように


それぞれの目的地へと向かった


瑠李side


昨日の今日で怖くないわけがない


だけど


ハルさんに心配ばっかり掛けたくなくて


嘘をついた


本当はねずっと一緒にいて欲しいの


だってハルさんが居ない時にばっかり


嫌なことが起こるんだもん


三嶋君にはもう関わりたくない


先生に言っても多分何も変わらないんだろうな


そんな事を考えながら学校に向かった


教室に着いた私を担任が呼び出した


“3年A組大野瑠李、至急校長室まで。繰り返す。3年A組大野瑠李、至急校長室まで。”


不思議に思いながら私は校長室に向かった


ドアの前でノックをすると、担任が中からドアを開けて


入るように促された


そこには校長先生と担任とママぐらいの年齢の女性が居た


その女性は派手なお化粧をして


着ける所はないぐらいにアクセサリーを身につけていた


(誰だろう?この女性は。)


ソファーに座るように言われ、腰掛けた私に


校長先生が、深刻な顔で告げた


「大野さん。君は今週いっぱいで退学処分にする。」


「え!?どういう事ですか?それ。」


一瞬校長先生の言葉が理解できなかった


「君の行動には目に余るものがありすぎてね、今回正式に処分させてもらうことにしたよ。」


「何故ですか?私が何をしたっていうんですか!?」


「それはだね・・・。」


「校長先生。私から説明しますわ。」


そこまで黙っていた女性が話しだした。


「私が、あなたの退学処分を望んだからですわ。」


「どうして・・そんな事を?」


初対面の女の人に突然言われて納得が出来なかった

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