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songs(R18)

第7章 幸せですか 神田切裏 【オキザリスの続編】








ユウ…

ユウ…

貴方を忘れた事なんて、一度もないよ…

ユウ…今、貴方は――

幸せですか…?








アレン君からの強姦を受けて、その痛みをユウにぶつけ、傷つけた



私達は次第に互いのすれ違いを感じていっていた。



身体を重ね合わす最中、考えるのはユウではなく、自分の快感にすり代わっていた。




普段の生活で、ユウと話す機会もめっきり減り、


互いが互いを避けているのだけれど、夜だけはセックスを求めて部屋を訪れる。






一ヶ月前までは考えられなかったのに―――…







完全に歪んでしまった。だが、“彼”との関係はまだ終わってはいなかった。







「」

「ッ!」



を呼び止めたのは、事の原因であったアレンだった。



怯えたようには立ち止まり、アレンをなるべく見ないように俯きがちに言った。


「な、何?」


「今日、神田は任務ですよね?」

「…っ!」



ドキッとして肩を震わせるに、アレンはニヤリと微笑んだ。




「じゃあ、今夜も僕に付き合ってくれますね?」



との距離を縮め、息がかかるほど近くでアレンは囁いた。

は言葉を無くしたまま、固まっている。

「んっぁ…!」

の耳に舌を這わす。

ぞくっとして肩が跳ね、か細い声が洩れる。



「…返事は?」


「っは…い…」


満足気に身体を離し、アレンは去って行った。


はその場に崩れ、自分の肩を抱いた。



カタカタと、震えが止まらない。




そう、は今でもあの情事の口封じの為、アレンに従い彼と身体を重ねている。



彼は神田が任務で留守の時、必ずの元へやってきて、今のような事を言う。



それはもう、本当にを愛しているのかと思う程強引で、情事の最中でも縄や小道具を使って彼女をいたぶる愛し方をしていた。



けれどはそれでもアレンのされるがままになってそれを受けた。



自分が抵抗しなければ彼は口を割らない。



その約束を守ってくれるなら、



ユウを傷つけないのなら…


と、


自分を犠牲にしてまで、その屈辱を受け入れた。



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