第9章 朧月夜の巻―家康中将－＜R18＞

「…っう」

家康中将が色っぽい声を上げる中、舞は執拗に家康中将の乳首を舐める。

家康中将が舞に触れたいと言ったにも関わらず、それは聞かずに愛撫を続ける。

ぴちゃ、ぴちゃ、と舐める音がいやらしさを増していき、家康中将は自分の熱を持て余し、大きくためいきをついた。

「…あら、我慢出来なくなったのかしら？」

舞は笏で、家康中将の熱を一撫でした。

「ねぇ、家康様。触って欲しい？」

ようやく妖艶に舞が尋ねる。

「触って欲しい？舐めて欲しい？口に含んで欲しい？」

して欲しいこと、言ってみて？と問う舞。

「…それより俺があんたに触れてやる」

そんな恥辱にまみれた事なぞ出来るか、と家康中将は愛撫するほうを選ぶ。

「あら、ずいぶん強情だこと」

笏を持たない手に、笏をぱしんと叩きつける舞。

強情だろうが、自尊心を守ると家康中将はそう、思った。

しかし、その決意はあっけなく破られる。