第18章 黒士舘と
栄「何で...」
『ん...ちょっとね...ってそんなことどうでもいいの!!何でそんなことしたの?嬉しくないの?エースに1歩近づいたんだよ!』
栄「嬉しくないって言えば嘘だけど...でも俺はクリス先輩とバッテリーを組みたかった!」
栄「それに...まだあの人に恩返しが出来てない!」
『恩返し...』
『恩返しってさ...先輩達と一緒に甲子園に行くじゃダメなの?』
栄「!!!!!」
『ねっ!?』
栄「ぅん...」
・・・
あーもー!!
『うじうじしてんなっ!!!!!』
バンッ
私は栄純の背中を思いっきり叩いた。
栄「いってぇ!」
『そんなうじうじしてるヒマあったら少しでも練習しといでよ!クリス先輩に恩返しするんでしょ!?エースになるんでしょ!?だったらこんなことしてる暇ないじゃん』
栄「!!!!!」
『私、そんな落ち込んでる栄純好きじゃ無いよ...』
横で栄純がスクッと立ち上がった。
栄「おぅ、やっぱりそうだよな!ありがと、目ぇ覚めたわ」
栄「おーーーーし、そうと決まれば...」
まさか...
栄「走るぞーーーーー!!!!!」
やっぱり!!
まぁいっか...