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一泊二日温泉旅行に行ってみた【実l況l者/全l身l組】

第8章 am 2:34


そうするうちに、背後から規則正しい呼吸が聞こえてくる
キヨくんはどうやら寝てしまったみたいで、ゆっくりと腕を外しベッドから降りる

暗がりの中、ぼんやりと見えるキヨくんはぐっすりと眠っていて、どことなく幸せそうな顔をしていた


このベッドルームにはセミダブルのベッドが二つあり、
キヨくんに占領されてしまったベッドと、
隣に空きのベッドがある

空きのベッドを使うかどうか迷ったけど、
隣にいると思うと眠れない気がして、
キヨくんが元々使っていた布団で寝ることにした

レトさんの性格上、キヨくんのように人の布団に入ってくるようなことはしないかな、との考えに辿り着いたから

考えを纏め、足音を立てずに歩き出そうとした時、
そこで頭を過ぎるあの出来事

レトさんの唇が触れた私の頰
間近で感じた息づかい、熱、匂い

思い起こされた瞬間、同じ空間で眠るということに急に恥ずかしさを感じる

意識し過ぎ…
一緒に寝るわけじゃないんだし…
布団で寝るのは、またキヨくんが寝ぼけてきた時にレトさんが近くにいた方が、きっと入り込みにくいはずだから…

無理矢理自分に言い聞かせると、そっと障子を開けた


足音を立てず、ゆっくりと近付いてみると
レトさんは布団をすっぽり被って、背を向けた状態だった
僅かに寝息が聞こえてくる

幸い二つの布団の距離はそこそこ離れていて
視力の悪いレトさんなら、私と気付かないかも、なんて思ったり

距離感に安心しつつ布団に入る
横になるとキヨくんの匂いがして、途端に心臓が早鐘を打つ
どこで寝ようとドキドキするに違いないなと思いながら、熱くなった頰を両手で挟み込む

本当にびっくりした
キヨくんがあんなことをするなんて

でも気持ちは本物で
寝ぼけていても
酔っ払っていても
逸らすことができないくらい真っ直ぐに突き刺さってくる

向き合わなきゃいけない
答えを出さないといけない


しばらくは眠れそうにない頭で
ぼんやりと二人のことを考えた
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