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イチイ

第9章 第8章 遊園地


「遊園地に行こうではないか!」
 
「はあ?」
 
 突然のリーシアの提案に桃花は思わ
ず頓狂な声を上げた。
 
 場所は0番教室。正式名称は戦闘要
員専用対クルーン対策会議室。
 
 授業が終わり次第至急0番教室に集
まるようにと放送がかけられた戦闘部
隊は入るなりそんなことを言ったリー
シアに疑問の眼を向けた。
 
「遊園地に行こうって……いつ?」
 
「都合が合えば明日にでも! ボクの
ことなら心配無用だよ?」
 
「いえ、それはどうでもいいんですけ
ど……、クルーン……操り師はどうす
るんですか?」
 
 桃花の声にはリーシアに対する少し
ばかりの非難の色があった。
 
 今日はクラスの友達と久しぶりに買
い物に行く予定だったのにそんな私情
で無駄にされたのか。
 
 桃花は無言でそう訴えるが、リーシ
アはどこ吹く風だ。
 
「それなら大丈夫さ。彼らも今は動く
気配はないし。
 それにずっと根を詰めていても疲れ
るだけさ。たまに息抜きしないと」
 
 だから、ね? と子どものように期
待に耀く眼を向けられて桃花は昴をち
らっと見た。
 
 眼だけでどうしようかと問いかける
が、個人的なことをいえば行きたい。
 
 遊園地なんて行ったことがない。両
親からはあそこは細菌の集合場だと言
われていた。
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