第15章 ☆Story13☆ コンサート当選
憲吾side
この日は特に何も変わったことは起きず、憲吾は吾郎と共にショッピングセンターであるクロムに足を運んでいた。
「そういや、お前って今日バイトだっけ?」
「あぁ、7時から10時までカラオケ店で……」
ちなみに憲吾はカラオケ店の他にスーパーの品出しと、バイトを掛け持ちしている。
「よくまぁ両立してるって感心するわぁ……」
「お前だってバイトしてるだろ。」
「まぁコンビニだけどな。んで、お前は今日何を買いに来たんだ?」
「2週間分の食料って感じ。一応今日はセール品もあるし。」
「すっかりおかん(笑)」←
「うるせぇ……お前特に買い出しねぇなら先に抽選にでも行ってろよ。」
「俺だって買い出しがあるんですー!
お袋にもついでに卵と牛乳買ってこいって言われるからよ。」
「あっそ……」
こうして2人はそれぞれ買い物を済ませた。
「んじゃ、行こうぜ!」
「お前、やけにテンションたけぇな……あんま期待しないほうがいいんじゃね?」
「う……うるせぇよ!
わっかんねーだろそんなのはやってみねぇと!」
「はいはい……」
_抽選会場
抽選会場にはそれなりに人がいた。
「この抽選券、ツタヤ以外でも配ってるみたいだぜ。だから客多いのかもな。」
ちなみに抽選はコンサート以外の他にも景品があったりする。
もちろんチケットが当たる者もいればティッシュで終わる者もいる。
「すいませーん!お願いしまーす!」
吾郎は早速係員に抽選券を渡す。
「では、早速回してください。」
「おっしゃー!」_ガラガラ
吾郎は勢いよくガラガラを回す。
「おいおい……」
(あんな回さなくても……)
そしてでてきた球は……
_コロコロ〜
「……お!こ、これはき、ききき金!?」
でてきた球は金色。五郎は口をパクパクさせていた。
_カランカラン!「おめでとうございまーす!金は特賞!人気グループDolceのコンサートチケット最前席!」
「「おぉぉぉぉ!!」」_パチパチ!
周りから拍手をされる吾郎。だが本人はすっかり固まっている。
「おいおい、マジかよ……」
憲吾もすっかり驚いていた。