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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!

第12章 ☆Story10☆ 縮まっていく距離


DVD鑑賞が続き…


「意外と手先器用w」←



「随分失礼な言い方だな……」



「いやぁ……意外と料理できないイメージあっからよw」



「……。」
(当然と言えば当然だが……笑顔が多いな……)



「クールキャラに見えて意外と天然くんってところがファンに受けてるみたいだぜー?
いわゆるギャップ萌えってやつ!」



「ふーん……」



「でも俺は藤ヶ谷よりは北山派かなー……なんか男らしいというか!
今度インドのやつ借りてみっかなぁ……」



「お前……すっかり詳しくなってんな……」



「ドルチェ見てっと、自然とキスマイも目に入って来るからよ(笑)」



「……共演が多いって、ことか?」



「まぁそうだな!特にゆりちゃんと藤ヶ谷のコンビは地味に推されてる感じ!」



「……。」
(……それで、




『……ゆりちゃんのことが好きだよ。
会った時からずっと……』


『っ……!』





好きにでもなったのか……あいつは……)



ふとあの日のことを思い出す……あの目は、今でも忘れていない……俺に、



敵意を表していたあの目は……




「……憲吾、急に顔険しくさせてどうした?」



「いや、なんでもない。」



「お前……まさか藤ヶ谷に嫉妬?(笑)」



「してねーよ。なんであんなやつに俺が嫉妬しなきゃいけねぇんだよ……」



「いや……何もかもお前と正反対じゃん?
だから、ゆりちゃんはどっちがタイプなのかなーって……」



「……。」



「あ、雑誌では年上すぎるのはあれだって言ってたな……年上だったら先輩って呼べるくらいの差だってよ!
そういう点はお前が有利だな!」



「一体何と何を比べてんだよ……」



「でもゆりちゃんは、年の差以前に……
「夢に向かって頑張ってる一生懸命な人」が、1番重要みたいなこと言ってたぜ。」



「……。」
(夢に向かって、一生懸命な人……)



「これ、お前に当てはまんじゃねーの?」



憲吾の顔を覗き込む吾郎。



「っ……んなの、どこにでもいるだろ……」



「(笑笑)」



こうして2人はロシア旅の鑑賞を終えたが……






「ありゃ……この後コンサート見たら12時すぎるわ……
てなわけで、あとは自分ちで見ろ(笑)」


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