• テキストサイズ

あの日の君に 《気象系BL》

第4章 再開


俺が智くんに甘えてた?
恋人のニノがいるのに?

確かにニノとの事は他のメンバーには話してないけど、恋人の前で他の人に甘えるかな?
ニノだっていい気しないだろうし。

あれ?そういえば俺とニノって何時から付き合ってんだ?
どうやって付き合いが始まった?

「…翔ちゃん?どうしたの?」

目の前に心配そうな相葉くんの顔。

「…あ、いばくん、ごめん…ちょっと、頭いた、い…」

「えっ!大丈夫⁉
あっ!翔ちゃん!」

相葉くんが俺を呼ぶ声と楽屋のドアが開く気配を最後に、意識が途絶えた。



目が覚めるとニノと目が合った。

「翔さん…目、覚めた?気分はどう?」

「ニノ…ここ、どこ?」

ニノが優しく頭を撫でてくれる。


でも、この手じゃない…

ふと、そう思ったのはなんでだろう…


「医務室だよ。相葉さんが言うには、話しをしていたら急に頭が痛いって倒れたみたい」

「倒れた…」

「具合悪かった?」

「ううん…違う。相葉くんと話してたら色んなこと考えちゃって…
そしたら急に頭痛がしてきて…」

「色んなこと?」

「うん、あのさ…俺たちなんで付き合ってんだっけ?」

そう言うと、ニノが驚いた顔をした。

「…ニノ、ごめん…
その記憶もなくしてたみたいなんだけど、今まで気がつかなかった…」

ニノが優しく微笑む

「いいんだよ。だって、俺と付き合ってた事は覚えててくれたんでしょ?それだけで十分」

「そうなんだけど…」

「俺から告白したんだよ?
何度もね?それでやっと口説き落としたの」

「そうだったんだ…ごめん、ニノ」

「ううん…これからも何度でも伝えてあげるよ?愛してる、って」

ニノが優しく愛を囁いてくれたんだけど…

何でだろ…その言葉が胸に響かない。

恋人からの告白ってこんなもんなのか?
/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp