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あの日の君に 《気象系BL》

第9章 深愛


翔くんの甘い声が途切れることなく耳に届く。

「あ、あんっ、あっ…さと、し、く…もっ、と…」

俺を求める声…中心が脈打った。

指で見つけた翔くんの気持ちいい場所を目掛けて腰を奥まで押し込んだその瞬間…

「やぁっー!」

背中を仰け反らせて首を横に振る翔くん。

「やぁ…だ、め…そこ…」

瞳から涙を溢し俺に向かって手を伸ばす。

その手を握りしめベッドに押し付け再び腰を送る。

「あっ!やっ!…たす、け、て…さと、し、く…」

「大丈夫だから…一緒にイこ?」

それでも首を横に振り体を震わせる。

「も…む、り…やぁ、やめ…おかし、く、な、る…」

ぽろぽろと涙を溢す翔くん
その涙を唇で掬いとる。

「翔くん、俺の事見て…」

ぎゅっと閉じられてた瞼がゆっくりと開く。

「おかしくなっていいんだよ?
俺がその姿を見たいんだ…
翔くんが最高に綺麗な瞬間見せてよ」

「あ…さ、とし、くん…」

「愛してるよ…翔…」

握っていた手を引っ張り上げ、繋がったままの状態で翔くんの体を起こした。

「あああっ!そ、こっ!」

「うん、気持ちいいとこ当たってるでしょ?」

コクコクと頷く翔くん。

下から思いきり突き上げると首を仰け反らせ悲鳴に近い喘ぎ声があがる。

「あああぁっ!さと…しく、な、に、これっ…!」

何度か突き上げると、翔くんのなかが尋常じゃないくらい蠢き出した。

「やあああぁっ!さ、とぉっっ‼」

「うぁっ!しょおっ!」

限界を迎え翔くんの中で熱を吐き出す…

俺の上で背中を仰け反らせ身悶える翔くんは、今まで俺が見てきた物の中で一番美しいと思った。

俺の胸の中に倒れ込んできた翔くんを抱きしめた…

未だに翔くんの中は蠢いている。

はぁはぁと荒い息を繰り返し、俺の胸にもたれ掛かってる翔くん。

「大丈夫?」

「う、ん…俺、今…イッた、の?」

「え?一緒にイッたよね?」

「でも…」

翔くんの熱が吐き出されてない。

「翔くん、ナカだけイッたんだ…」

「え?な、に?どういうこと?」
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