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逆転ホームラン!!

第4章 努力


二宮side

家に帰ると雨が降ってきた

今日は素振りできねーなー

なんて思いながら

筋トレをやっていた

ゆうにLINEしてみるかと思い

LINEをしたが

既読はされず

そのまま夜の12時になった

雨は止まず

むしろ強くなっていた

すると

((ぴろりん))

そんな通知音がなり開くと

【返信遅くなってごめんね!雨強くなってきちゃって〜寒い寒い!笑 】

なんてLINEが来た

寒い?そんなわけないだろ

もしかしてと思い

【お前雨の中素振りしてたの?】

ピロリン

【うん!そうだよ!今筋トレしてる〜】

バカじゃないのこいつ

雨の中やったら風邪引くだろ

ピロリン

送られてきたのはバランスボールとペットの猫の写真

きっとこれはゆうの部屋だ

【お風呂入ってくるね〜!】

【ていうか既読無視しないでよ〜!】

あ、返すの忘れてた

【ちゃんとあったまれよ】

ピロリン

【二宮くん優しい〜♡ では行ってきます!】

なんなんだ♡つけて

しかし

努力家だなゆうは

腰の痛みもひどいだろうに

なんかしてやれないのかな俺


そうして30分が経ち

【上がりました〜!もう1時になるんだね!】

そんなLINEが来た

【ゆう寝ないのか?】

【二宮くんは寝るの?】

【そろそろ寝る】

【じゃあ私も寝ます!】

【おやすみ】

【おやすみなさい】


そんな大したLINEじゃないけど

話せたことに嬉しかった

また朝にLINEしよう

そう思った時

ゆうのLINEのひとことをみた

すると

【もうやめたいな〜】

そう書いてあった

きっと俺が追加されてから変えてないんだろう





俺には辛そうなところまったく見せないゆうは

毎日笑顔で

「二宮くん!」

そう言って寄ってきてくれるのに

部活のことなんて滅多に話さない

ましてや嫌なことなんて絶対言わない

俺はちゃんと支えてあげられてるんだろうか

これから支えてあげられるんだろうか

不安になって

【ゆう、なんかあったら言えよ】

そう送ると

ピロリン

「早っ」

【なにもないよ〜!寝るんじゃなかったの?】

【これからってこと。じゃおやすみ】

そんなLINEを送ったが既読はつかなかった

きっと起こしてしまったんだろう

眠かったんだろうな
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