• テキストサイズ

The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第18章 Cooperation -協力-









『……え。』


「……悠。
それしっかり持っとけよ?」


『え、ちょ…嘘…!?!?
待ってよ…!!』




動揺する私を再び抱き上げたザックが
そんなことを言う。

焦る私をよそに、ザックは私を放り投げた。



『っ……。
あ……っぶないでしょっ!!』



集中していなかった私は、
危うく落ちそうになってしまった。




「……あ?
俺の投げ方は10点満点だろ?」


『っ〜!!』




こっち側に渡ってきたザックを睨みつけながら
そんなことを叫ぶと、
ザックは悪気がなさそうに、笑ってそう返してきた。




……この……!

ザック。
君、意味わかってないな……?



私が少し腹が立ったのは、言うまでもない。




「…おし。
もう行こうぜ。

…それも、さっきと同じなんだろ?」


『……たぶん。』


「わかるんだったら、さっさとやろうぜ。」


『…そうだね。
行こう……。』


「…おー。」



私達は再び梯子を上って、
階段を上がり、フロア内の2階の廊下に戻った。





/ 373ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp