第18章 Cooperation -協力-

……それからしばらくして。



『……うーん。
何も見つけられないなぁ……。

ザック、何か見つかった？』

「…あ？
……こんなもん、見つけたけどよぉ……。」



ザックは小さな箱を開けて、
中から小さな鍵を取り出した。



「…これで、
あの地下の箱が開くか？」

『…あ、そうかも……。
行ってみようか。』



小さな鍵を手にして
部屋を出ようとしたその瞬間…__


-ドォォオオ…!!-


地鳴りのような大きな音と、
地震のような大きな揺れが私たちを襲った。




「なんだよ!?」

『っ……!?』

「お、おい、悠……!!」



揺れでバランスを崩してしまった私を、
ザックが素早く抱きとめてくれた。




『…ご、ごめん…ザック。』

「…気にすんな。」



そんなことをザックが言ってくれた
その直後…


-ガンッ、ガンッ!!-




『っ……!?!?』

「…おいおい、天井落ちてきやがった。
潰される前に出ねぇと……!!

悠、走れるか…!?」

『だ、大丈夫…!!』



天井が大きな音を立てて、
ゆっくりと、しかし確実に落ちてきている。

私はザックの手を借りて立ち上がり、
はっきりとそう返答した。



その瞬間、
私たちは一気に入ってきた部屋のドアの方へと駆け出した。