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The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第17章 Confirmation ー確認ー





……本当に、このフロアの壁やドアは
ダニー先生が言うように、頑丈らしい。


「くっそ、辛ぇ、バカ‼
 どんな罠だよ‼
 性格悪すぎんだろっ‼」

『……入っていたのが、
 毒じゃなくてタバスコで、
 まだ良かった……。』

「良くねぇよ……。」


私が小さく呟くと……、
テーブル等の家具やら、ピザやらを睨んでいたザックは、
私を振り返って不機嫌そうに言う。


……そうは言っても、
命には代えられないだろうに……。


ピザを見て、私は再び苦笑した。


あんな真っ赤なピザ、
ザックはよく食べようと思ったな……。


私がそうして心中で苦笑したところで、
ザックもテーブルの下にあった
小さなドアを見つけたらしい。


「……なんだ?
 扉か……。

 地下でもあんのか……?」

『思ったけど、
 ここは地下1階だよね……?

 どれだけ規模が大きいの、ここの建物は……。』

「俺が知るかよ。」


鍵がかかっていて、かつ頑丈らしく……
そのドアは、押しても引いても……、
ザックが上で跳んで跳ねても……、
叩いても、踏んでみても……、

ビクともしなかった。


「かてぇな‼
 押しても引いても、
 叩いても踏んでも、
 どーにもなんねぇ‼」

『……鍵が、必要だね。』


私はドアに鍵穴を見つけて、
苦笑しつつ言う。


「……ったく。
 めんどくせぇ……。

 どいつもこいつも、
 鍵やら仕掛けやらが好きだなぁ…おい。」


ザックは面倒そうに言って、
イライラした様子で、頭を掻いた。



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