第17章 Confirmation　ｰ確認ｰ

『……ねぇ、ザック。
　まだ、行かないの…？

　……ねぇ……。
　ザック……？』


ずいぶんと長い間、
そうしていたんだと思う。

正確な時間はわからないが、
ザックにだきしめられたまま、
私は声をあげた。


……そろそろ、限界かも…。


恥ずかしさから、身体を離そうとした私だったが、
ザックからの応答がない。


『……ザック？
　ねぇ、ザックってば……‼』


不安に駆られ、
ザックの肩を揺すったり、叩いたりしてみた。
……だが、やはりザックの反応がない。


『……ザック‼
　ザック……っ‼』


こんなところで、
疲れきって…

命の灯火が、消えてしまったと
いうのだろうか……。


……嫌…____

そんなの……、
そんなのって……。


『嫌……。
　ザック、目を開けて……っ‼』



私は思わず、大きな声をあげた。