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The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第16章 Floor B1 ー地下1階ー




『……何故、
 こんなところに玩具が……?』


私はセバスチャンの手から、
玩具を取って、その玩具のスイッチを切った。

セバスチャンも、自身の顎に手を当てて、
何やら考え込む素振りを見せている。


「……ったく。
 こっちはイライラしてんのに、
 紛らわしいんだよ……‼」

『あ……。』


ーバキンッ‼ー


今度は、
ザックが私の手から玩具を取り上げて、
それを地面に叩きつけるようにして置いた。

それから、思いっきり踏み潰した……。


粉々に踏み潰されてしまった
プラスチック製の"元"玩具を見下ろして、
私は、1つ溜息を零した。


やれやれ……


と、肩をすくめたその時……。


ーガッシャンッ‼ー


『っ!?』

「……あ?」

「……おや。」


私とザックは、小さく声を洩らして、驚いて振り返る。
それとは対照的に、セバスチャンは
落ち着いた様子で不思議そうな声をあげて振り返った。



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