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The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第14章 Floor B2 ー地下2階ー





私と神父との会話に、
レイとザックが息を呑む気配を感じた。

……おそらく、
私と神父に面識があったことに
驚いてしまったのだろう。


「……なんと、
 憐れだな……。」

「……本当に貴方が…、そうお思いならば、
 私は貴方に失望してしまいますね……。」


私と神父は、
お互いを試すように笑った。


「……悠、ザック。

 今から、セバスチャン…神父様の2人と一緒に、
 3人でB5に薬を取りに行ってくる。

 ……ここで、待ってて……。」


膝をついて、座り込んだ私とザック2人に
目線を合わせたレイが言う。


『……うん。
 ……気をつけてね。』

「…………おー。」


レイの…いつになく澄んだ、真面目な声に……、
私は1つ頷いてそう答える。

ザックも、不服そうではあるが、
そう言って同意した。


「……うん。
 私、絶対に役に立ってみせるから……。」


レイはそう言って、立ち上がった。


「……では、
 行くとしよう。」


神父がエレベーターのボタンを押して、
エレベーターに乗り込む。

そこにセバスチャンが続き、
それに続こうとしたレイを、ザックが呼び止めた。


「……おい、レイ。」

「……?」



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