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The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第13章 Guinea pig ーモルモットー






それから、私は……。

施設に火を放った。


その施設は、火に弱いらしく……。

外から液体状の化石燃料と、火を放っただけで、
火はあっという間に広がり、
大きな炎になった。


ジリジリと焼け付くような
焦げ付くような……。

熱い炎を身体に浴びながら……、
その炎をじっと見つめた。


私の、薬物漬けで、毒物漬けの生活も……。

毎日、毎日……
誰かが死んでいく日々も……。

身勝手で醜い大人達も……。

何も知らないまま死んでしまった、
無能な他の子達も……。


皆、皆……
消してあげる……。

殺してあげる……。

楽にしてあげる……。


私は、
それが正しいと思うから…、
そうして、楽に逝かせてあげる。

そして、土に還って
浄化されて生まれ変われるまで……、
待っているといい……。


終わらせてあげる。


全てに、幸福な終幕を……、
この手で下ろしてあげる。


全ては、我が手中に……、
我が意のままに……。


例の白い建物は、

私の身体を炙るように燃えていた……。




……その罪の天罰は、
後に私に下ることになる…………。



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