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The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第12章 Master and servant ー主従ー





……動画が終わって、スクリーンには、
焼印のような焦げた茶色みたいな色で

"The end"

と、表示されている。


……胸くそ悪ぃ…。



《まるで、あの子も"道具"同然ね‼
 いろんな人間から、とっかえひっかえ……。》

「……何が、"めでたし めでたし"だよ‼
 全然めでたくねぇじゃねぇかっ‼」


叫んだ俺に、女は意外そうに言う。


《あら、"善人"が、"罪人"に変わった瞬間よ?
 私に断罪してもらえるのよ……?

 何処がめでたくないのかしら?》

「……ちっ。
 もういい。」


イライラした俺は、歩を進める。
……すると、レイが何故か立ち止まった。


「おい、レイ……‼何やってんだ。
 早く行くぞ…‼」

「……ザック。」

「……あぁ?」


レイを振り返って叫ぶと、
レイは俺を見つめて、あるものを指さした。

その指先を目で追った。


「……ここ。
 大きく歪んでる……。

 もしかして、悠とセバスチャンが居た所に
 繋がっていたのかも……。」


レイが指さしたその大きな牢獄の"鉄格子"…だけは、
人が通れそうなほど、大きく歪んでいた。



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