• テキストサイズ

The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第11章 Floor B3 ー地下3階ー





「……危ないところでしたね、お嬢様。
 危うく、蜂の巣になってしまうところでした。

 ……ですが、いきなり何十発もの弾丸ですか…。
 ……全く…。本当に、人間の考えることは面白い……。」

『そんなことを言っている場合か。
 降ろして。』


俺とレイの背後から声が聞こえて、
ハッとして、俺はすぐさま振り返る。

すると、そこには…、
しつじと、しつじに抱き抱えられた悠がいた。


「悠……。
 怪我は…ねぇのか……?」


しつじに降ろされた悠は、
俺の声に反応して顔を上げた。
それから、肩をすくめてこんなことを言う。


『……ね?
 うちの執事は、万能だろう……?』


そう言ってから、悠は微かに微笑った。





…………俺は、

しつじに負けてしまったみたいで、
何だか悔しかった……。



/ 373ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp