• テキストサイズ

The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第11章 Floor B3 ー地下3階ー





「おい、悠っ‼

 テメェ、まだ笑ってんのか‼
 いい加減にしろ‼殺すぞ……‼」

『ごめんごめん。

 ……だって、とっても面白かったんだもん。
 ……ねぇ、ザック。
 レイの前で何をしでかしたの?
 何をしちゃったら、そんなに馬鹿だと思われちゃうわけ……??』


笑いで滲み出た涙を指先で拭いつつ、
悠が俺にそんなことを訊ねてきた。


……っ‼
こいつ……っ‼


「うるせぇ……‼」


どうしようもなく腹が立った俺は、
悠の頬を摘んで引っ張った。



…………ふにふにしてて、柔らけぇ…。


『いひゃい、いひゃい。
 やめりょ〜…。』

「はっ。ざまぁみろ。
 変な顔だな…‼」


柔らかく、よく伸びる悠の変な顔に加え、
不服そうな悠の声に、更におかしく思えてきた俺は、
続けながらそんなことを言う。

……と、そこへ
レイのものではないだろう、男の声が響いた。



/ 373ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp