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【銀魂】五月雨

第1章 01~07



「おはようございまーす」

朝。爽やかな青空をバックにいつものように現れる少年。
今日もいい天気ですね春の訪れを感じさせます。

室内から何も聞こえないのはいつもの事。ため息はつくだけ無駄というものでしょう。
あのぐうたらな連中は放っておけば昼過ぎまで寝るのだ。

「はーい起きてくださーい。もう朝ですよー」

歩きながら日課のように押し入れの襖を開ける。上の段に少女、下の段にもさもさ白い毛が生えたナニカ。
下の白いのは起こさない。むやみに起こすと命がないから。注意。

そのまま少年はリビングを通り寝室へ。

「銀さんも起きてくだ……」

掛けた言葉は、途中で途切れた。

眼前に広がる光景。
あれ…アレ?

何だコレ。何だアレ。見たくないものが見えた。銀髪の天パと茶髪が見えた。
一人が男でもう一人も男。男?寝顔じゃわからないけど、薄くぺたんとした身体つきは男だろう。
ていうかいやいやちょっと待って。二人とも男?一人はもういっそ見たくなくなるくらい見てるけどもう一人は全然知らない。その男と男が寄り添って寝てる。銀髪天パと長髪茶髪が仲良く寝てる!!


「………。………………」

そうだ見なかった事にしよう。

すー……ぱたん。
襖は静かに閉められた。

同時に、居間の入り口に少女が目をこすりながらやって来る。

「んー…何やってるアルか新八ィ」

「来るなァァ……」

「!! ストパー!今度こそ銀ちゃんサラサラストレートになってたアルか!」

「やめろォォ!今度こそやめた方がいい!見るな!腐れきった世界しか広がっていないぞここには!」

しかし少年の制止も虚しく、襖は勢いよく開けられる。
ああっ純粋な心はこうして大人になっていくのか!その歯止めにもならないのか僕は!

すぱーん!!!

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