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『イケメン戦国』〜生きる〜

第1章  〜プロローグ〜


第三者目線

「まずは身体を見るから……。」

家康は褥に寝かされたなおの服に手をかける。
長袖のシャツにジーンズ。
手はすぐに止まってしまう。

「こうすれば早い」

政宗は短刀を取り出すと、その肌に傷をつけぬ様洋服を切り裂く。

シャツの下から出て来たキャミソールを切り裂いた瞬間。
手が止まる。

「これは……」


なおの腹部には、大きな痣があった。


「…これは、新しいものではないですね……。後で見ましょう。」

それを聞き、政宗はキャミソールの下のブラジャーに刃を入れる。
胸が弾ける様に飛び出し、その美しさに目を奪われる。
しかし、その美しさに不釣り合いな傷を頂きに見つける。

「これも今は関係ないですね。」

家康は冷静に判断するも、上半身を晒され服を破かれた姿に目を奪われ、息を飲む。

「……政宗さん。後ろを見ましょう。」

2人でゆっくりとなおの身体を横に向ける。

「左肩が外れてますね。入れましょう」

家康はゆっくりと左手を掴み力を込める。

「うっ。」

と小さく呻く声が聞こえたが、なおのに起きる気配はなかった。

そのままうつ伏せにし、残りの衣類を剥ぎ取る。

「「ツッ!」」


前と同じ様に白い肌。
そこには不釣り合いな無数の傷。

「打撲の跡は落馬によるものです。けど……傷は……。」

とりあえず、まずは落馬の傷をと思うも、次々に表れる傷の多さに息がつまる様な感覚を2人は味わっていた。

「…政宗さん。下も見ましょう。」

家康の声に政宗はジーンズに刃を入れる。

腰や臀部には痣や微かな擦り傷があり、落馬によるものだと思われた。
女中に用意させた桶から手拭いを絞り、身体を拭き薬を塗っていく。

「後は前ですね。」

背部の処置を終えると、また身体を上に向け残ったジーンズを剥ぎ取った。

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