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Story〜君の隣で同じ景色を見る〜

第26章 ep26 心満





顎の方まで伝い、それから耳に吐息をかける。



「・・・あっ・・・・・・」



(ふうん・・・耳、弱いんだね・・・)



首をすぼめる仕草は一目瞭然。

わざと熱い吐息を吹きかけながら、ねっとりと舌で奥まで味わう。



「あっんっ・・・・・・ゃ・・・ぁぁっ」



手で及川の胸板を押し返し抵抗しようとするりこ。
しかし、及川はそんな彼女の手をやんわりと掴み、頭の横で縫い止める。

身動きの取れないりこに襲いかかるのは感覚も、聴覚も犯す淫らな音と快楽。


体をよじり、何度もビクンっと腰が跳ねる。


「んんっぁ・・・や、も・・・ぁっ・・・」


(えろ・・・・・・)



顔を上げて。りこを見下ろすと、目尻に涙を浮かべて荒い呼吸をする彼女。



つぅと伝っていく涙を口付けで受け止めて、及川は口角を上げる。



「ごめん、虐めすぎた?」


「うん・・・」


即答するりこ。


可愛い過ぎるりこが悪いと、お決まりの台詞が出てきそうになったが、及川は飲み込み、その代わりに唇を重ねた。



「んぅ・・・っ」


「りこの事が知りたくて。・・・どこが感じるの?全部教えて」




白のワンピース越しに及川の手が胸へと這っていく。



ちょうど手のひらに収まるくらいの大きさのそれを、やんわりと揉んでいく。


「っ・・・・・・ぅん・・・」


控えめに声を漏らすりこの反応を伺いながら、及川は体を起こし、りこの体も引き上げる。



「あっ」


「これ、可愛いけど、脱がしにくい」


率直な感想を述べると、だ、だってと口ごもるりこ。


彼女を抱きしめ、片手は腰のあたりを撫で、そしてもう片方の手でうなじのファスナーを下ろしていく。



背中から露わになっていく白い躰。


腰のあたりまでワンピースを下ろし、上は下着のみとなったりこは恥ずかしそうに胸の前に手を置く。



細い体のラインと、女性らしさを魅せるくびれがあり、透き通るような透明感のある肌。



今まで見たこともないりこの姿に、及川は生唾を飲んだ。





「あんまり、見ないで・・・」



あまりにもマジマジと見つめてくる及川の視線に耐えきれず顔を背けるりこ。


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