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【イケメン王宮】氷の魔法にかけられて

第4章 *目覚めの時と暗闇*




ああ、ダメだ。聞けば聞くほど嫌な予感が当たってる気がする……とにかくユイはこの城にはいない可能性が高い。外を探しに行こう。


「わかりました。時間が惜しいので私はプリンセスを探しに行きます。ここ周辺をウィスタリアの騎士団で捜索してもよろしいでしょうか」


「勿論です。大事にしたくないとのことなので我々は動けませんがなにか情報が入り次第お伝えします。門番の者に聞けば何かわかるかも知れません」


「ありがとうございます。こちらも見つかり次第連絡させていただきます。では、失礼します」


踵を返し、門番に話を聞くとリアム王子らしき人物が向かった方向がわかった。


「とても早くおかえりりなられたので覚えています。それがどうか致しましたか?」


「いえ、ありがとうございます」


馬車で待っていた騎士にユイが居なくなったこと、そして攫われたかもしれないことを伝え、リアム王子が向かったという方向に行こうとすると騎士は慌ててそれを止めようとした。


「ルイ様…!そちらの方向には城下町もありますが深い森もあります…!危険です!我々と一緒に────


「それは出来ない。俺は一刻も早くユイを助けに行きたい。安心しろ、絶対無事に帰ってくる」


「ですが…!」


「こうしている間にもユイが危ないかもしれない。だからお前にこの先にある森に騎士団を連れてきてほしい。頼む…」


俺がそう伝えるとその騎士も悩みながらも「わかりました」と言ってくれた。


「ありがとう。こんな役目をおわせてしまってすまない」


「大丈夫です。直ぐにアラン様達を連れてきますのであまり無茶はしないで下さい」


「わかった」


そう短く返事をし、再び俺はユイを探しに向かった。


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